最近は音源の動画をたくさんあげていたので、久しぶりに今日はひとりごと動画をしようと思っています。
今日のテーマなんですけど、マインドフルとマインドレスは反対なのかという話をしたいと思います。
マインドフルとマインドレスっていう言葉ってよくセットで登場することが多いと思うんですよね。
なんでかっていうと、たぶん、マインドレスという言葉を使うと、マインドフル、あるいはマインドフルネスというものが何なのかっていうのを、説明しやすいんだと思うんですね。
マインドフルネスを伝えるとき、マインドフルネスをまったく知らない方に伝えるときの定石の一つとして、マインドレス状態を説明して、マインドフルっていうのはその反対なんですよ、というふうに説明するっていうのがよくある手法だと思うんですよね。
たとえば、なにか家事をしている時のことを思い浮かべてください、そのときも別のことを考えたりしてませんか、とか。
仕事のことを考えたり、家族のことで心配なことを頭に思い浮かべたりしてませんか、注意が「今ここ」からそれて、注意が「今ここ」に留まっていないですよね、みたいな。
で、注意が逸れているその状態をマインドレス状態と言うんですよと。
その反対がマインドフルネスですよ、さあマインドフルになりましょうっていう説明の仕方って、一番ポピュラーな説明の仕方の一つじゃないかなって思うんですよね。
でも、この説明のしかた、ちょっと落とし穴があるなと思っていて。
マインドレスっていかにもマインドフルの反対っぽいじゃないですか。
字面もそうですし。
マインドが「フル」とマインドが「レス」だから、反対って思われがちなんですけど。
僕の意見なんですけど、正確に言うとマインドレスっていうのは、マインドフルの要素の一部の反対語、対義語だと思うんですよね。
というのも、マインドレスっていうのは、注意が「今ここ」にないとか、逸れがちである状態のことを言われることが多いと思うんですよ。
一方、マインドフルネスっていうのは、注意が「今ここ」に集中している、「今ここ」に注意が留まっているって言うんですけど、それだけじゃないと思うんですよね。
注意だけじゃなくて、物事をありのままに受け止める、観察できる力であるとか、あるいは思いやりとか、コンパッションみたいな要素もあると思うんですよね。
なので、たぶんマインドレスって、このすべてを反対語として表現できてないんですよね。
というわけで、このマインドレスって言う言葉をいったん介して説明をしてしまうことによって、「マインドフル」が、注意をいまここに留めている状態という意味だけにとらえられてしまう、という現象が随所で起こってるんじゃないかって思うわけなんですよね。
なので、最初に冒頭で述べたような説明の仕方って、すごくわかりやすくって、最初にマインドフルネスを知る人にとっては良い説明だと思うんですけれども。
ただ、マインドフルネスというのは、マインドレスの反対の「注意をここに留める」っていう要素だけではなくて、別の要素もあるんですよ、というのも一緒に説明をしてあげると丁寧なのかな、と思うんですよね。
その別の要素に深入りするかどうかは置いておいて、その要素だけじゃないというのも最初に伝えておいてあげたほうが、誤解が少なくて良いのかなと思います。
今日はこれぐらいにしたいと思います。
納得しました。素晴らしい!言語化によって頭の中が整理されました。