今日のテーマなんですけども、「気を配る」っていう話をしたいなと思っていまして。
気を配るっていう表現が日本語にあるじゃないですか。
あれけっこう良い表現だなって思っていて。
注意をそちらに向けるっていうふうにも表現できるかなって思うんですけど。
注意を何かに向けるって、その対象をすごく大切にしているっていうことを表現することができるのではないかなって思うんですよ。
例えば誰かとお話してるときに、そちらの方をしっかり向いて注意を配って聞く。
そうすると、気もそぞろで、テレビを見ながら聞かれるよりも、すごく大切にしてもらえてる感じを受けるじゃないですか、お話している側としては。
そんなふうに、注意を向けるっていうのは、人間にとってすごく本質的な行為なのかなって思ってまして。
注意って、有限じゃないですか。
あらゆるものに同時に注意を向けるって、不可能じゃないですか。
なので、人間が持っている有限な資源を、あなたに割り振っていますよっていうのを、注意を向けることで、体現することになると思うんですよね。
それで、瞑想っていうのは何かに注意を向けるということを練習していくじゃないですか。
例えば呼吸に注意を向けたり、体の感覚に注意を向けたりとかですね。
それって何かを大切にするっていうことを、注意という側面から実践しているのかなって思うんですよ。
ふだん生活していると、例えば街中を歩いてると、いろんな看板が目に入ったりとか、通り過ぎる人の話し声が耳に入ってきたりとか。
注意って、勝手にいろんなところに向いていくじゃないですか。
注意が奪われるって言い方もありますけど。
なので、自分が持っている有限の注意っていう資源を、いつのまにか意図しないところに配ってしまっているっていうのがあると思うんですよね。
でも瞑想をして、注意をどこに向けていくかっていうコントロールを学ぶことで、本当に自分が大切にすべきものを、大切にする練習をしていることになるのかなと思うんですよ。
それは身近な方に対してもそうですし、自分自身にとってもそうなのかなって思うんですよね。
自分自身の、例えば感覚であったり、思いや考えに注意を向けるっていうことは、自分自身を大切にすることなんじゃないかなって思うんですよね。
それってなかなか現代社会では難しいのかなって思っていて。
いろんなところに注意が奪われがちなので。
あえてそういう時間を1日少しでも取って、自分に注意を向けるということは、本当に情報がたくさん溢れている今の時代には、重要になっているのかなと思います。
なので、瞑想っていうのを、この時代だからこそ広める価値はあるのかなと思っています。
では今日の動画はこんな感じにしたいと思います。