2026年5月2日(土)の14:00から16:30にかけて、オンライン(Zoom)にて「マインドフルネスストレス低減法(MBSR)8週間コース」の第4回目を開催いたしました。今回も約20名の皆様にご参加いただき、吉田美由紀と辻圭位子の2名が講師を務めました。
前半は立った状態でのマインドフルヨガから始まり、約40分間の静坐瞑想、そして歩行瞑想へと続く実践を中心に行いました。後半は、各自の体験のシェアや、事前課題「嫌なこと日誌」に基づく身体感覚の共有、さらにストレス反応についての講義を実施しました。
立位のマインドフルヨガ
足の裏から地面の感覚を静かに味わいながら、まっすぐに立つ姿勢からスタートしました。
- 安定を見つける: 身体を揺らしながら重心の軸を探り、山のようにどっしりとした安定した姿勢を作り上げます。
- 今を感じる: 片足立ちでのバランスや緩やかな前屈など、呼吸と連動させた一連の動きを通して、「今のこの身体」へ優しく意識を向けました。
締めくくりには、身体全体に広がる温もりや静けさを味わいながら、穏やかに元の姿勢へと戻りました。
静坐瞑想(約40分)
呼吸や身体の感覚、周囲の音など、ご自身が最もしっくりくる対象を「アンカー(意識の錨)」として設定し、静かに座る時間を持ちました。
- 不快感への対応: 痛みや不快感が生じた際は、「動(姿勢を変える)」「転(意識を他へ移す)」「向(不快感そのものに向き合う)」という3つのアプローチで無理なく対処します。
- 気づきの練習: 思考が別の場所へそれてしまっても、その都度「今ここ」へ静かに注意を引き戻す訓練を繰り返しました。
最後に再び呼吸へと意識を戻し、鐘の音の余韻に耳を澄ませながら、ゆっくりと現在の瞬間へと意識を帰還させました。
歩行瞑想
「歩くこと」自体を瞑想とするプラクティスです。目的地へ向かうためではなく、一歩一歩を実感するために歩みを進めました。
- 足裏への集中: 足の裏が床に触れ、そして離れていく際の細やかな感覚を丁寧に味わいながら、「今ここ」へと意識を戻します。
- 意識の引き戻し: 心が別の事柄に囚われても、それに気づいた瞬間に再び足の感覚へと注意を向け直します。
静寂と呼吸のリズムに包まれながら、心穏やかに歩く瞑想の時間となりました。
3つのゾーンと限界の理解
マインドフルヨガなどの実践時に直面する、身体的・心理的な「限界」との向き合い方について解説を行いました。
- 同心円のモデル: 自身の状態を「コンフォートゾーン」「ラーニングゾーン」「パニックゾーン」という3つの円で捉えます。
- 適度な限界点: 「ラーニング」と「パニック」の境界付近に、最も適度な限界が存在します。
「パニックゾーン」に長く留まりすぎないよう注意を払い、ご自身にとってちょうど良い限界の範囲内で実践を続けることの重要性をお伝えしました。
「嫌なこと日誌」の振り返り
この時間では、不快な出来事そのものではなく、それに直面した際の「身体の反応」に焦点を当ててシェアを行いました。
- 感覚の可視化: 喉の詰まり、胸のざわつき、お腹のこわばりなど、人によって異なる身体の反応を図を用いて視覚化し、グループで共有しました。
- サインへの気づき: 「息を止めてしまう」「顔がこわばる」「膝が震える」といった無意識の反応に気づくことが、ストレスと上手につきあうための第一歩となります。
ストレス反応についての講義
最後に、ストレスが私たちの心身にどのようなメカニズムで影響を及ぼすのかを学ぶ講義を行いました。
マインドフルネスの役割: これは本来、一時的な自己防衛機能ですが、長期間続くと免疫力の低下や体調不良を招きます。そのため、心身の回復力(レジリエンス)を支える上で、マインドフルネスが非常に重要な鍵となることを学びました。
ストレス反応とは: 外部からの刺激(ストレッサー)によって引き起こされる身体の変化を指します。
戦うか逃げるか: 交感神経が優位になると心拍数や血圧が上昇し、身体は緊急事態に備えた態勢(Fight or Flight)をとります。
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