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ストレスとマインドフルネス② 心と身体の関係

「ストレスで心臓がドキドキする」「緊張でお腹が痛くなる」──こんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?私たちの心と身体は、想像以上に密接につながっています。このシリーズでは、ストレスについて整理し、マインドフルネスがストレス対処に果たす役割を解説しています。今回は、ストレスを受けると身体に異変が現れる理由や、心と身体がどのようにつながっているのかをわかりやすく解説します。

ストレスを受けると心と身体に起こる反応

ストレスとは「ストレッサーによる刺激を身体や心が受けとめた状態」のことです。一方ストレス反応とは、「そのストレスに続いて身体や心に現れる反応」を指します。ストレスには身体的ストレスと心理的ストレスがあり、ストレス反応にも身体的ストレス反応と心理的ストレス反応があります。

ここで興味深いのは、身体的ストレスから心理的ストレス反応が起こる場合と、その逆で心理的ストレスから身体的ストレス反応が起こる場合があることです。

例えば、熱いものに手が触れると驚く(身体的ストレス→心理的ストレス反応)、財布を盗まれたことに気づくと心臓の鼓動が速くなる(心理的ストレス→身体的ストレス反応)といった具合です。このように心と身体は互いに影響し合っています。

身体に起きたストレスが心に影響する仕組み

熱いものに手が触れた場合を例に、身体的ストレスが心理的ストレス反応につながる流れを説明しましょう。

手が熱いものに触れると、その刺激は感覚神経を通じて脊髄から脳へと伝わります。大脳皮質の感覚野に到達すると、「熱い」と知覚されます。この知覚が身体的ストレスです。

さらに感覚野から脳の他の部分へと情報が伝わり、覚醒や驚きといった心理的ストレス反応が引き起こされます。このように身体への刺激が脳内で情報処理され、心理的な反応につながっていくのです。

心のストレスが身体に現れる仕組み

次に、心理的ストレスが身体的ストレス反応を引き起こす仕組みについて解説します。

例えば財布を盗まれたことに気づいた瞬間、大脳皮質がその状況を認識してストレスを感じます。すると大脳皮質から視床下部を経由して、自律神経系に信号が送られます。

自律神経系は交感神経と副交感神経から成り、体内の器官を調整するものです。交感神経は心拍数や血圧を上昇させ、身体を活動的な状態にする役割があります。反対に、副交感神経は身体を落ち着かせる働きがあります。

危機的状況では交感神経が優位になり、心臓の鼓動が速くなるなど身体を「闘うか逃げるか」の状態に備えさせるのです。これを「闘争・逃走反応」と言います。

現在では日常生活において命の危険に直面することは少なくなりましたが、現代社会におけるストレッサーにも同じように身体が反応します。この仕組みにより、心理的ストレスが身体的ストレス反応を引き起こしてしまうのです。

まとめ

今回は「ストレスを受けたときに起こる心と身体のつながり」について説明しました。身体的ストレスが心理的ストレス反応を招くこともあれば、心理的ストレスが身体的ストレス反応を引き起こすこともあります。このように心と身体は密接に関連し合っているため、ストレスへの理解を深めることが、健康管理に役立ちます。

次回は、ストレスが健康障害を引き起こす仕組みについて掘り下げていきますね。


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